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 ゴルフ用具関連 用語集


用 語  説  明
アイアン 文字どおり、金属を使ったクラブ。アイアンには、1番アイアン(ドライビング・アイアン)から9番アイアンまで(市販されているセットクラブの殆どは3番から)の番手別のクラブと短い距離を打つためのウェッジクラブがあり、距離や状況に応じて、打つクラブが変わってきます。
ウッド そのまま言えば「木」のクラブになりますが、一昔前(だいたい20年前頃)まではヘッドに木(柿木)を使用していたことからそう呼ばれています。現在主流のウッドは、ご存じの通り、木ではなく、金属なのでメタル・ウッド(誰がつけたのだろう?)などと呼ばれることもあります。ウッドクラブには番手別に名前がそれぞれ付けられており、1番を「ドライバー」、2番を「ブラッシー」、3番を「スプーン」、4番を「バフィー」、5番を「クリーク」(それ以降の番手にも名前があるらしい)と呼ばれています。

慣性モーメント かの有名なニュートンの”慣性の法則”の慣性のこと。慣性とは、物体が回転など一定の運動をしているとき、外からの力で止めようとされたとき、その力に反して、とどまろう(運動を続ける)とする働きを表したもので、逆の止まっているものを動かそうとしたときに、動きたくないことも慣性の働きになります。クラブヘッドで言えば、ボールがトゥ側やヒール側に当たって、クラブがはじかれそうになるのを防ごうとする力をいいます。したがって、この値が小さいほど慣性の働きが少ないので、芯を外してトゥなどの当たった場合、クラブヘッドはその力によって動きが大きくなるので、飛んでいくボールの曲がりも大きくなります。つまり、曲がりの少ないクラブを選びたい場合は、ヘッドの慣性モーメントが大きいものを、インテンショナル・フック(故意的なフック)などは打ちたい場合は、小さいものを選ば良いでしょう。よく上級者が、「やっぱり、パーシモン(柿木のヘッド)の方が、思ったように打てるよ」、なんていうのは、メタルヘッドに比較して、パーシモンを使ったヘッドの方が慣性モーメントが小さいからなのです。
キャビティ・バック アイアンのバックフェースの部分を凹ませているもの。キャビティの効果としては、凹ませた分、ヘッドの重量を変えずにヘッドを大型化することや、重量配分がマッスル・バック(バックフェースが凸になっているもの)より、容易にできるため、重心深度を深くしたり、低重心化したりする事が可能になることです。このような効果を望むのはアベレージ・ゴルファーであり、キャビティはアベレージ・ゴルファー向きのクラブになります。もっとも、プロゴルファーや上級ゴルファーでも、易しいクラブを望むのは当然で、その需要に応えるために、インパクトの感覚を鈍らせない程度の凹みをつけた「ハーフ・キャビティ」あるいは「プロ・キャビティ」などがあります。
クラウン ウッドクラブのヘッド上側の部分。
削りだし 金属の塊を削っていき、徐々に形を作っていく製造工程。特に細かい精度の必要なパターのフェース面などで行われる。

重心位置 ことば通りヘッドの重心部分。重心距離、重心深度など、クラブ性能を決定する重要なものです。クラブ性能の評価する要素としては、重心距離、重心深度、および重心の高低があります。そのひとつの重心の高低は、弾道の高低に関係し、重心が低いほど、ボールの弾道が高くする事ができます。そのため、フェアウェイウッドなどは高弾道にするために、フェースを薄く(シャロー・フェース)して低重心化をはかったものが多いのです。
重心距離 シャフト軸線とクラブヘッドの重心位置を垂直に結んだ長さ。この距離が長いほどヘッドが返りにくくなり、ボールの捕まりが悪くなります。ヘッドの重心位置はヘッドのほぼ中心に位置するので、ヘッドが大きくなるほど、重心位置も長くなります。最近のドライバー・クラブヘッドで、300cc以上の大型ヘッドがフックフェースになっているのが多いのは、ヘッドの大型化にともなって重心距離も長くなるため、そのままでは捕まりにくくなってしまうので、フェース角を大きく(フックフェース)にしているからなのです。
重心深度 フェース面からヘッド内部の重心位置まで深度の距離。ウッド系クラブでは、フェース面から後方の部分を大きくしたり、ヘッド内部に比重の重い素材を埋め込んだりして、深度を深くしているものがあります。また、アイアンの深度を深くするため作られたのは、中空ヘッド、ポケットキャビティです。重心深度を深くする効果は、スイート・スポットの拡大や、ボールが高く上がりやすくする、などと言われているが、深度を深くすることで必ずしもスイート・スポットが拡がるわけでも無いようなので、ボールの上がりやすさをねらったものと考えた方が良さそうです。
スイート・スポット(エリア) スイート・スポットはフェース面でもっとも力の伝わる部分。スイート・エリアは多少スイート・スポット(芯)を外しても、方向性・飛距離が大きく狂わない部分。スイート・エリアを拡げるには、ヘッドを大型にすることが必要になり、そのために各メーカーでは、ウッド系ヘッドに比重が軽く、且つ強度の優れた素材を使い、金属部分を薄くして大型化しており、アイアンもキャビティ・バックなどで大型化を図っています。しかし、ヘッドを大型化することで重心距離が長くなり、操作性の悪いクラブになってしまうため、単にヘッドの大型化することが易しいクラブになるとは言えません。うーん、クラブ作りって難しいですね。
スコアライン
(スコアリング)
フェース面につけられている溝のこと。ボールにスピンをかける効果のためにつけられていますが、ウッド系の一部の製品などでは、ふけ上がり(バックスピンがかかりすぎて、ボールが高く舞い上がること)を避けるために、ほとんどスコアラインをつけないものもあります。
スプリング効果 フェース面を非常に薄くし、インパクト時にボールを弾く力を利用して、飛距離を上げるようにした効果のこと。トランポリンで飛び跳ねるボールを連想すれば分かりやすいと思います。こうした効果が見込まれるクラブの公式大会の使用は、アメリカのUSGAでは、反発係数を測定した結果、規定に抵触するクラブの使用は認めないとしていますが、日本ではR&A(英国規定)を準拠しているため(R&Aでは現在規制はしていない)、公式大会の使用であっても公認されています。ただ、こういったことは公式大会の場であって、プライベートでプレーすることは全く関係ありません。知っている人は知っているけど、スプリング効果をねらったクラブは、多くのメーカから出されています。

鍛造ヘッド ヘッドを製造で、金属を熱しておき、その金属をプレスすることで作ったヘッドのこと。(FORGED) 他の製造方法に、鋳造、削りだしなどがあります。
鋳造ヘッド ヘッドの製造で、溶かした金属を、鋳型に流し込んで作ったヘッドのこと。他の製造方法に、鍛造、削りだしなどがあります。
調子
(キックポイント)
シャフトのいちばんよくしなる部分。その人の最大飛距離は、シャフトのしなりを最大限に使った場合であると言っても良いでしょう。インパクト時のしなり方向は打ち出し方向にしなることになり、そのときのフェースは通常時より上を向くようになります。しなる部分によっては、インパクト時のロフト角が大きさが変わり、そのためボールの打ち出し角度(ボール弾道の高さ)も当然変わることになるのです。調子の種類は大きく分けて「先調子」「中(なか)調子」「元(もと)調子(もしくは手元調子)」の3種類あり、「先調子」のシャフトは、シャフト先端部分(ヘッド側)がしなり、フェース面が上を向く角度が大きくなるので高弾道になり、「元調子」は、グリップ寄りの部分がしなり、弾道の高さは表示ロフトどおりの弾道になり、「中調子」は、先調子と元調子の中間地点がしなり、弾道の高さも2つの調子の中間ということになります。通説(俗説?)では、初心者は先調子、上級者は元調子がよいと言われたりしていますが、本当のところは、シャフトの種類やスイングの違いによって、自分にあった調子を選択するのが良いと思われます。弾道の高さは絶対的にロフトで決定されるので、もし元調子は低弾道だからと、しり込みするのであれば、はじめからロフト角の大きいものを選択すれば良いことではないでしょうか。(ちょと、用語集から外れてしまいました)

キックポイント
元調子
中調子
先調子
シャフトが大きくタメをつくり、徐々に加速する

・自分ではタメはつくらず、トップから一気に振りぬくタイプ
・ゆっくり打つタイプの人
・持ち球がフック系
・球種をじざいに打ち分けたい上級者
元調子と先調子の中間的特徴

・スライサーの人
・コンパクトなスイングの人
・球がつかまりきれない人
・ヘッドスピードを上げたい人
しなりは最小、軌道が安定する

・自分でタメがつくれる上級者
・球がばらけるハードヒッター
・ミート率の悪い初中級者
・球を上げたい人
トゥ ヘッドの先端の部分。反対の部分はヒールという。
トップ(ライン) アイアンクラブのヘッド上側のラインの部分。
トルク シャフトのねじれの度合の示す基準。フレックスと混同されやすく、誤解されやすいですが、フレックスはしなりの程度、トルクはねじれの程度です。この数値が小さいほどシャフトはねじれにくくなります。ヘッドスピードがそれ程は速くない人が、トルク値の4以下程度の小さいシャフトを選択した場合、シャフトのねじれが小さいため、ヘッドが返らず(投球時のスナップみたいなこと)、ボールは捕まりきれずに右方向にすっぽ抜けてしまうことが多くなります。シャフトの選択するときには、フレックスと同様にトルクも慎重にした方が自分にあったシャフトが手にはいると思います。
捩れ度合いが大きいのを「ハイトルク」と呼び、小さいのを「ロートルク」と呼ぶ。一般的目安としては、ドライバーシャフトであれば、トルクが4以上のものをハイトルク、4未満のものをロートルクとしていることが多い。

トルク
ハイトルク
ロートルク
 スインガータイプ向き

・ミスショットの抑制度が高くなる
・弾道がわずかに高くなる
・シャフトのフィーリングが柔らかく感じる
・適性値より大きいと方向性が悪くなる
 ハードヒッタータイプ向き

・弾道がわずかに低くなる
・シャフトが硬く感じる
・方向性が良くなる(但しスイング軌道が安定していることが前提)


ネック クラブヘッドとシャフトが接合されている部分。

バックフェース ヘッドのフェース面と反対側の面。
パター グリーン上でボールを転がすためのクラブ。クラブの中で一番単純な転がすだけの作業をするはずなのに、種類の多さはパターが一番です。ヘッド形状の違いでも、T字タイプ、L字タイプ、ピンタイプ(トゥアンドヒールタイプ)、マレットタイプなどがあり、ネックの形状でも、スワンネック、クランクネック、ロングネック、・・・等々、それに加えてヘッドの素材が様々な金属などがそれぞれ使用されており、挙げ句の果てに樹脂やゴムなど埋め込んであるものもあります。この中からどれを選べば良いかというと、・・・・、それは私自身も分からず、パターだけで既に10本以上試みていますが、いまだにその答えは出ていません。
バランス ヘッドの効き具合を表す数値で、クラブの総重量とヘッド部の重量、およびその重心の位置によって決まります。バランスの程度は、最も軽いバランスから最も重いバランスまでを、A0からE0の記号によって分類・標準化されており、「C9では、ヘッドが効かないのでD1に上げる」などと言います。ヘッドに鉛を張り付けているクラブを見たことがあると思いますが、あれは自分にあったバランスにしているのです。自分で正確なバランスを出すのは難しいですが、例えば45インチのシャフトを使っている場合、ヘッドに2g弱(正確には1.68g)の鉛を貼れば、1ポイントバランスが上がることになります。また、バランスを出すにはどこに貼ってもいいけれど、重心距離なども僅かながら変化することになるので、貼る場所も注意しなければなりません。とは言っても、貼ってみてダメだったら、また違うところに貼ればいいだけの話です。
バルジ ウッドクラブのフェース面の湾曲している丸みのこと。丸みをつける効果は、ボールとの接触面を小さくすることや、サイドスピンを少なくすることなどがあります。
バンス アイアンクラブのソール部分で後方(バックフェース側)の部分が膨らんでいる形状をバンスと言い、膨らみが無い部分(リーディングエッジ側)と膨らみのある部分の傾き角度をバンス角と呼ぶ。このバンスの効果が最大に発揮するのは、バンカーショットです。ソール部分の傾きがあることによって、ヘッドが砂の中に潜り込み難くするのです。したがって、SWのバンス角が一番大きく、番手が小さくなるほどバンスの必要性が無くなるため、バンス角は番手別で、ショートアイアン:バンス角大、ロングアイアン:バンス角小、になっています。通常のショットでも、クラブヘッドが抜けやすくする効果がありますが、この角度をより大きくすれば良いものではなく、極端に大きいと、ボールとフェースが当たる前に、バンスが地面に接触してしまいミスショットを引き起こすこともあるので、自分にあった適度なバンス角を選ぶ必要があります。
ヒール ヘッドのシャフト側の部分。反対の部分はトゥと呼びます。因みに、インパクトでこの部分にあたり、極端に右に飛び出ることをシャンクといいます。
フェース角 ウッドクラブを正しく構えた状態で、上から見て、フェース面とシャフト軸線との線上にできる角度。この角度が大きいものはフック・フェースと呼ばれ、角の大きなほどボールの捕まりがよく、一般的にスライサーに適しています。角度が0度に近いものは、スクウェ・フェースと呼ばれ、ヘッドスピードが速く、スイングの安定している上級者に好まれます。
フェース・プログレッション シャフト軸中心線とリーディングエッジまでの距離。フェース・プログレッションの大きく、リーディングエッジが前に突き出た形状をストレート・ネック(俗称:出っ歯)と呼び、フェース・プログレッションが小さく、リーディングエッジの位置がシャフト軸センターより後方になったものをグースネックと呼びます。グースネックの方が捕まりが良いため、一般にグースネックは初級者向き、ストレートネックは上級者向きと言われています。
フレックス シャフトの硬さの基準。硬さの測定は、メーカによっては、どのくらいの力でシャフトがしなるのかを測定したり、一定時間の振動数を計測するものがあったり(他の測定方法は分からない)、まちまちですが、とにかくシャフトが硬いか軟らかいかのことです。フレックスを示す基準は、一般的にX(エクストラ・スティフ)、S(スティフ)、R(レギュラー)、A(アベレージ)、L(レディース)の5段階の記号で表されています。フレックスの選択は、ヘッドスピードが早い人は硬いフレックスのものを、遅い人は軟らかいものが向いています。しかし、同じSと書かれていても、前に言ったように各メーカで測定基準が異なっており、硬さの基準は同じではないため、試打クラブなどで実際に自分で振って確認した方が良いでしょう。

フレックス
硬い場合
柔らかい場合
・ボールが右に出る、またはスライスになる
・弾道が低くなる
・飛距離は落ちるが、方向性が良くなる
・ボールが左に出たり、フックの原因になる
・弾道が高くなる
・飛距離は伸びるが、方向性が悪くなる
・シャフトのしなりを感じる

プロトタイプ・クラブ 主にツアープロのクラブに対しての要望をもとに、クラブメーカが開発・製造するクラブのこと。試験的に製造したクラブなので、製品名はなく、ソールの部分、あるいはバックフェースの部分に刻印はなく、一般市販はされていない。しかし、メーカではその型を作るために、多くの開発費用がかかっているため、殆どのプロトタイプのクラブは、プロが使い始めてから、だいたい半年後ぐらいにプロモデルとして市販されることになります。
ホーゼル クラブヘッドと一体になっていて、ヘッドにシャフトを固定するように、シャフトを挿入するように穴が空いている部分、クラブヘッドというよりシャフトの延長部分と言った方が分かりやすいでしょうか。クラブによっては、ヘッドそのものに穴が空いていて、ホーゼルが無いクラブもある。

マッスル・バック アイアンのバックフェースの部分が盛り上がったもの。従来のアイアンを踏襲して作られているアイアンクラブ。特徴としては重心位置が高く、スイートエリアが狭くなっており、打感にこだわるプロや上級者用向きのクラブになります。私を含めたアベレージ・ゴルファーのように、払い打ち気味で、ミート率が悪い人には、敷居の高いクラブになります。でも、かっこいい(私見)。

ライ角 クラブをソールした状態での、シャフトの傾きの角度。ライ角が大きなものは、アップライトなスイング(クラブシャフトを地面に対して比較的タテに上げ下ろすこと)をする人に適しており、弾道が高く、ボールの捕まりがよくなりますが、ボールが左方向に出やすくなるため、フックや引っかけが出やすくなります。逆にライ角が小さいものは、フラットなスイング(クラブシャフトを地面に対して比較的ヨコにして上げ下ろしをすること)をする人に適しており、弾道は低く、ボールの捕まりを抑えるので、ボールが右方向に出やすくなるため、スライスやプッシュが出やすくなります。
リーディングエッジ フェース面とソール面との境目の部分。俗称で「歯」と呼ばれることもあります。
ロフト角 シャフト軸、またはソール面に対してのフェース面の傾きの角度であり、シャフト軸を基準にして測定したものをリアルロフト、ソール面基準で測定したものをオリジナルロフトといいます。ロフト角度が大きなものほど、弾道は高くなります。アイアンの標準的なロフト角に対して、ロフト角度を立てた(小さくした)ものをストロングロフトと呼ばれています。因みに最近の市販されているクラブの殆どがストロングロフトになっています。

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